TRASKIT Raspberry Pi 4 のはじめ方

lecture

Raspberry Pi(ラズベリー パイ)は、イギリスのラズベリーパイ財団によって開発されたARMプロセッサを搭載したシングルボードコンピュータです。教育用に作成されたものですが、ちょっとした電子工作からプログラミングなど用途は多彩です。
簡単にいうと小さなLinuxパソコンです。
パソコンのOSをインストールまたは再インストールした経験があれば取り扱いできます。

今回はRaspberry Piの始め方をまとめました。

スポンサーリンク

購入方法

Raspberry Piで検索するとさまざまな販売先が出てきます。
単体でも販売されていますし、セットでも販売されています。

これが本体です。

セットはケースや電源、ヒートシンク、送風機などとOSを簡単にインストールできるようにしたmicroSDカードが同梱されています。
私は最も手軽なTRASKIT Raspberry Pi 4をAmazonで購入しました。

こんな箱が届きます。

同様にセットになったものでLABISTS Raspberry4もありましたが、プライムデーで安くなっていたのがTRASKITだったのでこれにしました。
どちらもあまり内容は変わらないようですが、ケースが少し違います。カメラモジュールを使う場合はLABISTS のケースが良いのかもしれません。

2021年6月現在の最新バージョンはRaspberry Pi4ですが、Raspberry Pi3も販売されていたりしますので注意してください。
またRAMサイズも4GBとか8GBとか色々なバージョンがあります。また、microSDにも様々な容量のものが用意されているようです。
そのバージョン次第で価格も変わります。RAMサイズは大きいほど良いので単純に価格だけで決めてしまわないように注意すると良いでしょう。

一応この記事はアフィリエイトが目的ではありませんのでどこで購入すると良いかなどは触れません。

組み立て

Raspberry Pi本体(美味しそうな赤い箱に入った基盤)をケースの取り付ける作業をおこないます。
一応日本語の説明書はありますが、予想どおり肝心なところがよくわからないものです。
とはいえ、組み立ては簡単ですから直感的に組み上がります。
ケースはねじ止めの必要もなくパチパチ嵌め込むものです。簡単ですが、力の入れ具合では破損しかねませんので慎重に作業しましょう。

組み立て手順

1. ケースに基盤を格納する前に、説明書の通りにCPUと発熱しやすいパーツにヒートシンクを取り付けます。

写真はすでにケースに入れたものを撮影していますが、先にヒートシンクを取り付けてケースに収めています。

2. 静音冷却ファンをケースの蓋に取り付けます。これもパチっと嵌め込み式です。どちら向きに嵌め込むのかは悩みます。
説明書では「ネームプレートは内側向き、熱発散のためにマザーボードの面と向かってください」???
風がどちらに送られるのか動かさないとわからないし、指でくるくるしても風は発生しない。シールを貼っている方が内側?どっちに向かって内側なの?

正解は写真のようにします。

冷却ファンは2つ入っていますが、1つしか使いません。
どちらも同じものですが、片方は青色LEDが付いています。
怪しく青い色を光らせておきたい場合に使うと良いでしょう。ところがどっちにLEDがついているのかも分かりにくいです。
回転部分に極小さい突起がある方がLED付きです。よーく見比べないと分かりません。

3. microSDカードはこの時点で挿入しておきました。ケースを組み立ててからの着脱はかなり難易度が高そうです。

4. 最初ケースは組み立て済みのものが入っていますので一度バラします。
底と中間部を取り外すのに少し苦労しました。無理に外すとケースの爪を破損しそうです。
ケースに基盤を取り付けます。これは説明書の順番に慎重にやれば難しくないです。

5. ケースが組み上がったら冷却ファンのコードを40pinGPIOに結線します。高速回転と低速回転で差し込む場所が違います。
多分発熱する内容のことを行いたいので高速回転にしました。マイナスが黒い線でこれは高速低速同じです。赤い線のピンを間違わないように挿します。
挿す位置は説明書をよく見て行ってください。
高速回転の場合、USBなどを挿すパーツを下にして見た時GPIOピンの右側の列の一番上に赤い線、上から3番目に黒い線です。

OSのインストール

OSのインストールを行うにはスタータキットの場合結構簡単です。
OSをインストールするにはHDMIケーブル対応モニター、USBマウス、USBキーボードが必要です。

すでにmicroSDカードにインストールに必要なものが入っています。

1. 電源コード、MicroHDMI-to-HDMIケーブル、USBマウス、USBキーボードを接続します。
注意点として、MicroHDMI-to-HDMIケーブルを挿す場所です。Raspberry Piの基盤には2箇所挿す場所がありますが、必ず電源コードに近い方に挿します。
そうしないとインストールの初期画面に入れないです。

2. 電源を入れます。最初にグラデーションの画面が出てその後すぐインストール画面に変わります。
変わらない場合はモニターHDMIケーブルの挿す場所を間違っています。


3. Raspberry Pi OS Full(32-bit)を選択して下にある言語を日本語にします。またキーボードの種類を選びます。
私はUSキーボードを使用してますのでUSになってますが日本語キーボードの場合は日本語キーボードを選びます。

4. 国とタイムゾーンを選びます。

5. パスワードの設定を行います。ちなみにデフォルトのユーザー名は pi です

6.Set Up Screenの設定はモニターに表示された内容の周りに黒いパディングがあったら「This scree shows a black border around the desktop」にチェックを入れます。
ここはスルーしても後ほど設定できます。

7. wifiの設定 自分のwifiのSSID(ネットワーク名)を選んで暗証番号を入れます。

8. インストールができるとソフトウエアのアップデートが行われます。これが少し時間がかかります。

アップデートが終了すると出てきます。お疲れ様です。

これでwifiも使えますのでRaspberry Piでインターネットできます。
またBluetoothも使えますので、いつも使っているキーボードやマウスも使えるようになります。

画面の外側に黒いパディングができていたら左上のラズベリーのアイコンから「設定」を選んで、Raspberry Piの設定を選択します。
設定のボックスを開いたら「ディスプレイ」タブを開いてオーバースキャンのチェックを無効にします。再起動したら解決するはずです。

VNC Viewerの導入

VNC Viewerの導入を行うと日頃使い慣れたMacやWindowsでRaspberry Piの画面共有をして操作することができます。

VNC Viewerの公式ページからダウンロードしてインストールするだけです。

インストールできたらRaspberry Piのipアドレスを調べます。
調べ方はRaspberry Piの画面の右上のwifiのアイコンにマウスを重ねると表示されます。

この場合は「192.168.1.6」です。
VNC Viewerを起動して調べたIPアドレスを入力すると画面共有できます。
あとはRaspberry PiからUSBマウスやキーボード、モニターを外してもMacやWinから操作できるようになります。

タイトルとURLをコピーしました