トーンカーブを使用して画像全体の色調やカラーを調整することができます。
例えば、暗すぎる画像を明るくしたり、またはコントラスト調整にも使用できます。グラフのカーブの度合いにより補正のかかり具合を調整します。
トーンカーブダイアログボックスを開くとグラフ上に対角線状の直線が表示されており、「横軸」が補正前の値で、「縦軸」が補正後の値になります。[トーンカーブ] ダイアログボックスを開いた直後の斜め 45 度の直線は、縦と横の関係が 1 : 1 のため、補正していない状態を表します。
トーンカーブで全体に明るくする
参考画像1
参考画像1は色調補正を行なう前の画像サンプルです。
画像の補正を行うには、トーンカーブに制御点を追加してカーブの形を変形させます。このカーブの形は、自由自在に変形できます。
トーンカーブのカーブを上に持ち上げると画像は全般に明るくなり、下に下げると暗くなります。
参考画像2
トーンカーブ中央部分を持ち上げて画像全体を明るくした。
トーンカーブの白色点と黒点
下図の左下◯が黒点で右上◯が白色点です。
白色点を左にスライドさせると明るい部分が更に明るくなります。飛ばない程度に明るくすることによりメリハリをつけることができます。
白色点とはトーンカーブでいうと入力値が255で出力値も255です。
白色点を左にスライドさせることで入力値が小さくなります。例えば、もともとが入力値200だったものが255になり白く飛ぶことになるわけです。
このように白色点を左にスライドする事をハイライトを切るといいます。
今度は黒点を右にスライドします。つまり例えば入力値128だったものが0になります。中間くらいの明るさが黒になるのです。
シャドウに締まりのない画像はこの黒点の調整がポイントになります。ただ、つぶれが生じてしまいますので、うまく調整する必要があります。
このように黒点で調整することをシャドウを詰めるといいます。
参考画像3
白色点と黒点を移動してハイライトとシャドウを調整した。
コントラストの調整
コントラストとは、明暗差のことです。この差が大きいとコントラストが強いとなります。
コントラストを強く出すにはトーンカーブの傾斜を立てます。逆に寝かせるとコントラストは弱くなります。このことからトーンを立てると言うのはコントラストを付けたいときに使い、トーンを寝かすと言うのはコントラストを弱くするときに言います。
白点を左に大きく動かし同時に黒点を右に大きく動かせばトーンカーブは真直ぐに近くなり立ってきます。つまりコントラストが強くなるわけです。
白色点と黒点を動かさずにトーンカーブを立てるにはS字カーブを描くとよいのです。
参考画像4
トーンカーブをS字型にしてコントラストをつけた。
■トーンカーブについて参考になる書籍です。
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