Macで環境変数を設定する方法の解説です。
環境変数とは
そもそも環境変数とは何かというと、自分のPCのOSが持つ変数のことです。
つまり自分のPCで覚えさせておくと便利ものとして、例えばPATHです。
このアプリの実行ファイルはここにあるとPATHを環境変数に記述しておくと毎回長いPATHを書く必要がなくなります。
あるいは、秘密にしておきたいキーなどを保存するのにも使われます。
環境変数についてはWikipediaで端的に紹介されています。
環境変数(かんきょうへんすう、英語: environment variable)はオペレーティングシステム (OS) が提供するデータ共有機能の一つ。OS上で動作するタスク(プロセス)がデータを共有するための仕組みである。特にタスクに対して外部からデータを与え、タスクの挙動・設定を変更するために用いる。
Macのターミナルで使うシェルについて
Macは基本UNIXになりますので、ターミナルではなんらかのシェルが使われています。
MacOS X Catalina 以前は bash がデフォルトシェルでしたが、それ以降はzsh(ズィーシェル)に変更されています。
自分のMacではどのシェルが使われているか知っておく必要があります。
確認方法はコマンドで確認できます。
echo $SHELL
/bin/zsh と表示されれば zsh です。
/bin/bash なら bash です。
Wikipediaから
Z shell(ズィーシェル、zsh)は、Unixのコマンドシェルの1つである。対話的なログインコマンドシェルとしても、強力なシェルスクリプトコマンドのインタープリターとしても使うことができる。
zsh は数多くの改良を含んだBourne Shellの拡張版という見方もできる。のみならず、bashやksh、tcshの非常に有用な機能も一部取り込まれている。macOSではmacOS 10.15 Catalinaからデフォルトのシェルとして設定されている[2]。また、Windows上でネイティブUnix環境を提供する Interix サブシステム上ではUnix版のソースコードをビルドしてWindows上で使用することができる。
zshに環境変数を設定する方法
まずは設定ファイルを知っておきましょう。
Homeフォルダの中に不可視ファイルとして .zshrc という名前のファイルがあります。
これがzshの設定ファイルです。ここに環境変数を記述します。
bashの場合は、 .bash_profile が設定ファイルになります。
不可視ファイルを見えるようにするには、ショートカットキー「command + shift + .」で見えるようになります。
このファイルに次のように記述します。
TEST=”12345″
なんらかプログラムをやったことがあるなら変数の定義方法はわかりますよね。
これだけです。
この記述をターミナルから直接行うには次のようにします。
echo 'export TEST= "mytest"' >> ./.zshrc
PATHを通す
PATHを通す場合も環境変数として記述します。
MAMPのPATHの記述方法(インストールすると自動で書き込まれます)
.zshrc ファイルに以下を記述
export PATH=”$PATH:/Applications/MAMP/Library/bin/”
ターミナルから実行する場合は以下のコマンド
echo 'export PATH="$PATH:/Applications/MAMP/Library/bin/"' >> ./.zshrc
.zshrcファイル以外の設定ファイル
通常はこれで良いのですが、こと詳細に設定したい場合はさらに設定ファイルを作ることができます。
それぞれのファイルがグローバルとローカルで使用できます。
ローカルのファイルはHOMEフォルダに不可視ファイル(ファイル名の前に.が付く)として有り、グローバルはetcフォルダに可視ファイルとして有ります。(デフォルトで存在しないファイルも有ります)
- zshenv
- zprofile
- zshrc
- zlogin
zshenv > zprofile > zshrc > zloginの順で読み込まれます。
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