JDBCドライバをTomcatのlibに配置する理由

Java

JavaでMySQLを使いたい場合には、JDBCドライバを用意する必要があります。
学習用途では、JDBCドライバは動的WebプロジェクトのWEB-INF/libに配置しますが、Tomcatのlibディレクトリに配置することもできます。実際はTomcatのlibディレクトリに配置することが多いと思いますが、これにはいくつかの理由があります。

1. 共有ライブラリとしての利用: TomcatのlibディレクトリにJDBCドライバを配置すると、Tomcatにデプロイされたアプリケーション全体で共有することができます。これにより、各アプリケーションでJDBCドライバを個別に配置する必要がなくなり、メンテナンスの簡略化が可能となります。
2. クラスローダーの階層: TomcatのlibディレクトリにJDBCドライバを配置することで、JDBCドライバはTomcatのクラスローダーの階層に配置されます。これにより、TomcatのクラスローダーからJDBCドライバがロードされ、アプリケーションのクラスローダーに対して共有されるため、アプリケーションごとに異なるバージョンのJDBCドライバを使用することができます。
3. セキュリティの向上: TomcatのlibディレクトリにJDBCドライバを配置することで、アプリケーションから直接JDBCドライバにアクセスすることができなくなります。これにより、アプリケーションが不正なデータベースアクセスを行うことを防止できます。
4. 動的WebプロジェクトのWEB-INF/libに配置するとクラスローダーリークと呼ばれるメモリリークが発生してサーバーが止まる危険性があります。

以上のように、TomcatのlibディレクトリにJDBCドライバを配置することには、アプリケーションのメンテナンス性やセキュリティ性を向上させるメリットがあります。

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