解 説

解像度とは

ピクセルという単位は絶対的な単位(大きさ)ではありません。そのため仮に1ピクセルの大きさを決めるためには解像度を使用します。

解像度とは1インチ(2.54センチメートル)あたりのピクセル数です。
それは別の見方をすると解像度が決まると、1インチあたりのピクセル数とピクセルの大きさが決まるわけです。

例えば、解像度72ppiにすると1インチあたり72個のピクセルが存在することになります。これは言い換えると1ピクセルの大きさを1/72インチに決めたことになります。

そもそも、ピクセル (pixel、画素) とは、コンピュータで画像を扱うときの、色情報(色調や階調)を持つ最小単位のことです。ピクセルと同一の言葉として使われるドットとは、単なる物理的な点情報のことです。そのため単に画像の最小単位を表すときはピクセルと表現したりドットと表現したりする場合があるのです。

例として解像度5ppiの画像をみていきます。

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解像度5ppiとは1インチに5個の点があることです。 上の画像は解像度5ppiで幅10インチ(25.4センチ)つまり10インチx5ppi=50個のピクセルに設定しました。幅も高さも50個のピクセルで描かれています。
見てのとおりスケールはちょうど50ピクセルの幅であることが確認できます。このスケールの単位はピクセルになっていますが、これをインチ単位に変更すると10インチと表示されます。

さて、もう少しみていきます。今回の例では1インチを5個のピクセルで表現したのですが、ディスプレイの特性として基本的にはディスプレイの最小の点の大きさは変更できません。つまり5個のピクセルを並べても実際の1インチとは違う随分小さな画像が描かれるわけです。これがコンピュータ上の長さなのです。随分小さいけれどもこれを1インチと考えてね、としているわけです。サンプルの画像は画面上では小さく表示されますので、ここでは800%で表示したものです。

Web用データ作成

解像度設定パネルの再サンプルをチェックします。
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再サンプルをチェックするとピクセル数とドキュメントサイズが連動します。
設定のポイントは解像度は一定にすることです。つまり1インチあたりのピクセル個数(密度)を決めます。

ここで解像度を72ppiに設定したとして説明します。

解像度72ppiにすると1インチあたり72個のピクセルが存在することになります。これは言い換えると1ピクセルの大きさを1/72インチに決めたことになります。
通常Webの場合は72ppiで十分なのです。それ以上解像度を増やしてもデータが重くなるだけです。
1ピクセルの大きさを決めたので画像のサイズを変更するにはピクセル数を増やしたり減らしたりしてサイズを決めていきます。

うまい具合に1ポイントは1/72インチですから1ピクセルのサイズが1ポイントだと実際のサイズと等しくなるはずですね。昔のMacがそれをやっていたのです。

画像を縮小する場合は不要になるピクセルをphotoshopが考えて間引いてくれます。また拡大する場合にはやはりphotoshopが考えてピクセルをいい具合に増やしてくれます。

では、どんな仕組みで間引いたり増やしたりするのでしょうか。
これは、「バイキュービック法」や「ニアレストネイバー法」や「バイリニア法」などの方法でおこなっているのです。

さて、ここで問題が出てきます。ピクセル数を上げればサイズは大きくなりますが、無いデータを作るわけですから画像は崩れてきます。縮小する場合は拡大ほど問題になりませんが、やはり画像の劣化は少なからず起こっているのです。

Webで使用する画像は通常はこの再サンプルをチェックした状態で画像を拡大したり縮小します。(画像の劣化があるため、通常は拡大することはあまりありません)

次の例は再サンプルにチェックを入れて解像度72に固定してピクセル数を変更することでサイズを変えています。

 

 

印刷の場合

印刷の場合は画像の再サンプルのチェックをはずします。これは写真などを印刷する場合に使用します。
再サンプルのチェックをはずして、ピクセル数は同じで解像度とサイズを変更するものです。ピクセル数は一定なので画像の品質は変わりません。

 

解像度を上げるとサイズは小さくなり、解像度を下げるとサイズは大きくなります。
画像サイズを大きくすると解像度は下がり、小さくすると解像度は上がります。

この関係はピクセルの数が同じという条件があるわけですから、サイズを大きくするには1インチあたりのピクセルの大きさを大きくしなければなりません。逆にサイズを小さくするには1インチあたりのピクセルを小さくする必要があります。

印刷用のサイズと解像度の設定の具体例を見てみましょう。

画像の再サンプルのチェックをはずしてピクセル数は固定された状態になります。ピクセル数は固定された状態のためピクセルの大きさを変更してサイズを変更することになります。
解像度は72ppiにしました。この例では1インチに72個の点があります。1/72インチの大きさの点が414個横に並ぶと5.75インチになることを表しています。

1/72*414=5.75インチ

次に、解像度が72ppiを350ppiにすると1インチに入る点の数が72から350に増えるということですから点1個の大きさは小さくなります。1/350インチの大きさの点が414個横に並ぶと1.183インチになることを表しています。

1/350*414=1.183インチ

解像度を上げるとサイズが小さくなりました。

「画像の再サンプルのチェックをはずす」の状態ではピクセル数を変更できませんので、72ppiの時よりも300ppiの方が小さい点で印刷されることになります。そのため解像度を上げると印刷画像は小さくなるのです。5.75インチが1.183インチになりました。
また、ピクセル数は変更してないので解像度の変更による画像品質は変わりません。どちらもモニター上では幅414px 高さ277pxとなっています。

印刷の場合はドキュメントサイズの幅と高さのサイズが決まれば解像度も連動して決まることになります。印刷する場合印刷屋さんに解像度とサイズを指定するのはこのためです。
サイズと解像度が連動している以上サイズを決めて解像度を更に変更するとサイズがまた変わってしまいます。サイズ決定後に解像度を変更する必要が出てきた時は、Webのとき同様に再サンプルにチェックを入れて調整します。

解像度があまり大きくなるとデータサイズが大きくなり、データの受け渡しや加工に手間がかかることになります。用途にあった必要最小限の解像度を使用するとよいでしょう。